生成AIの著作権・権利関係
おちつきAIラジオでは、生成AIの著作権・権利関係は、動画生成AIや音楽生成AIなどの新サービスが出てくるたびに問題化するテーマとして語られている。特に、既存キャラクターや作品に似たものが生成されること、権利者がどこまで制御できるのか、また何が許容されるのかという線引きの難しさが話題になってきた。ep.8のSuno(スノウAI)回では、音楽生成AIでも既存曲との類似や、AI生成物の著作権が誰にあるのかという未解決の論点が扱われた。
Sora2をめぐる「著作権ガン無視」の生成
2025年10月7日の速報回では、OpenAIのSora2などの動画生成AIについて、番組では「一個特徴的なのが著作権ガン無視の生成」と表現し、著作権を無視するような生成が大量に出ていることが、権利関係の問題として語られていた。該当箇所を聴く
この語り方では、生成AIの性能そのものだけでなく、既存作品やキャラクターを想起させる生成物が簡単に作れてしまう状況が、サービスの特徴であると同時にリスクとして扱われている。
オプトアウト方式と権利者のコントロール
同じ回では、従来の扱いとして「オプトアウト」という考え方が説明された。番組では、権利を持っている人が自分から除外申請をしない限り、作品自体は扱われてしまうというルールだった、と話されている。該当箇所を聴く
そのうえで、規約が変わり、権利者がより細かくコントロールできるようになったという話もされていた。ここでは、生成AIサービス側のデフォルト設定や規約設計が、権利者にとって大きな意味を持つものとして扱われている。
日本のIPと生成AIサービス
番組では、聞きかじりの情報として、日本のIPが生成AIサービスのターゲットになりやすいこと、また日本は生成AIサービスに比較的寛容であるという観察も示された。該当箇所を聴く
この話題は、法的な評価を断定するというより、生成AIサービスがどの地域・どの作品群を扱いやすいと見ているのか、という受け止めとして語られている。
Seedanceをめぐる日本IPの「食いもの」化
2月17日の速報回では、ByteDance系の動画生成AISeedanceを題材に、日本のIPが生成AIに使われる構図が、より踏み込んだ言葉で語られた。かねりんは、Seedanceを「使えるよね」という肯定的な意見がある一方で、「クリエイティブ産業どうなっちゃうんだ」という議論が非常に広がっている、と今週の状況を紹介した。該当箇所を聴く
しぶちょーは、こうしたAIの「食いもんになるのはいつも日本じゃん」と話し、AIの食いものにされるのはいつも日本だ、という見方を示した。該当箇所を聴く その背景として、しぶちょーは「SNSでバズらせるのにもやっぱその日本のドラゴンボールとかさ」と述べ、SNSでバズらせるのにも結局は日本のドラゴンボールなどが使われている、と語っていた。該当箇所を聴く
権利関係と「札束で殴り合う」現実
この回では、権利関係で実際に対抗できるのかという点についても語られた。しぶちょーは「やられたもん負けなの?権利関係で何か金取れるとかないの?いや絶対ないでしょ」と話し、やられたもん負けで、権利関係で中国企業から金を取れる感じもしない、という悲観的な見方を示した。該当箇所を聴く
さらにしぶちょーは「正義は札束ですか?やっぱ札束で殴り合うんですよ、AIは」と述べ、AIの世界はやはり札束で殴り合う、結局は金で勝てば官軍だ、という受け止めを語った。該当箇所を聴く この語りでは、著作権・権利関係の問題が、法的な正しさだけでなく、資金力や規模の勝負として現実には決着してしまう、という見方が前面に出ている。
日本が自分でやらないという指摘
しぶちょーは、こうした構図の責任を相手だけに帰すのではなく、「でも日本が自分でやらないから悪いんだよね、こんなの」とも話した。日本が自分でやらないのが悪い、政府が支援してSeedanceのようなものを作ってしまえばよかった話だ、という見方である。該当箇所を聴く
そのうえでしぶちょーは「素材めっちゃ持ってんのにね」と述べ、日本は素材をたくさん持っているのに、デジタルで散らばっていて誰でも使えてしまい、中国などが勝手に持っていくが日本人は真面目にやる、という構図を語っていた。該当箇所を聴く ここでは、権利侵害を一方的に受ける側という嘆きだけでなく、豊富な素材を自国で活かしきれていないという自省的な論点も加わっている。
音楽生成AIでは既存曲に似てしまう問題が語られた
ep.8「なぜSuno AIは凄いのか?」では、Suno(スノウAI)のような音楽生成AIの文脈で、画像生成AIが通ってきたのと同じように、既存作品との類似や権利関係の争いが問題になると語られた。番組では、音楽の方が画像よりも既存の曲に似てしまう問題が顕著で、大手レコード会社などから怒られている、という趣旨の指摘があり、その流れで「絵も同じこと通ってきたよね、同じ道を」と話されていた。該当箇所を聴く
ここでは、Stable Diffusionなどの画像生成AIで起きてきた著作権・権利関係の論点が、音楽生成AIにも移ってきているものとして扱われている。番組での語りは、音楽生成AIだけが特殊に問題を起こしているというより、生成AI全般が「既存作品に似る」「権利者と衝突する」という同じ道をたどっている、という見方に近い。
生成AIが作ったものの著作権は誰にあるのか
ep.8では、生成AIで作曲した人は本当にクリエイターなのか、という話題から、AI生成物の著作権の帰属にも踏み込んでいる。番組では「生成AIが作ったものって、著作権って誰にあんのっていう問題ってまだ解決してない」と述べられ、生成AIが作った成果物の権利が誰にあるのかは、まだ解決していない問題として語られた。該当箇所を聴く
この話は、単に「AIで作った曲がすごいかどうか」ではなく、その曲を作った人をクリエイターと呼べるのか、また成果物に著作権が発生するとして誰に帰属するのか、という創作主体の問題として扱われている。
AIをツールとして使った場合の著作物性
同じep.8では、創作の過程で生成AIをツールとして使ったと明確に示せる場合、その成果物は著作物、つまり人の著作として認められることがある、という説明もされた。番組では、AIを使っていても、人間の創作過程の中でツールとして位置づけられるなら、成果物の扱いが変わりうるという文脈で語られていた。該当箇所を聴く
この語り方では、生成AIを使ったかどうかだけで一律に判断するのではなく、人間がどのように関与したのか、創作の過程をどこまで説明できるのかが重要な観点として扱われている。
線引きの難しさ
権利関係については、番組内でも明確な結論が出されたわけではない。Sora2の回では、話者は「法律の専門家じゃないから適当なこと言えない」と断りつつ、著作キャラクターの登場や、既存作品のシーン模倣がどこまで許容されるのかは難しい問題だと話していた。該当箇所を聴く
またep.8でも、生成AIで作られたものの著作権が誰にあるのかは「まだ解決してない」とされており、動画・画像・音楽のいずれでも、番組での著作権・権利関係の語りは断定よりも問題提起に近い。該当箇所を聴く
このため、おちつきAIラジオでの著作権・権利関係の語られ方は、単に「違法か合法か」を断定するものではなく、生成AIの普及によって、既存の作品・キャラクター・表現の扱いをどう考えるべきか、またAIを使った創作を誰の創作として扱うのかという問題提起として蓄積されている。
ep.60:無料利用時のチャット履歴公開と入力情報の扱い
ep.60「[4月14日:速報回]AIに個人情報を入れたら人生終了!?便利なAIツールの落とし穴と、デジタルタトゥーから身を守るための必須リテラシー」では、生成AIの権利・データの扱いをめぐる論点が、著作権そのものというより、利用者が入力した情報やチャット履歴がどう扱われるかという側面から語られた。しぶちょーは、AIサービスによっては無料で使う場合に自分のチャットの履歴が全部公開されるものもあるらしい、と話していた。番組内では、入力した情報の扱われ方が、サービスの料金体系や規約によって大きく変わりうるものとして語られている。該当箇所を聴く
そのうえでしぶちょーは、入力した情報がどういうふうに扱われるかは、すごく規約のちっちゃいところに書いてあったりするから、と注意を促していた。番組内では、入力データの権利・取り扱いの線引きが、規約の細かい箇所に潜んでいて見落としやすい、という形で語られている。該当箇所を聴く
ep.60:偽広告とサービスの正当性
同じ回では、生成AIサービスをめぐる別種のリスクとして、検索広告から偽サイトに誘導される話も語られた。しぶちょーは、Manusで検索すると「AIならManus」という広告が出てくるけれど、そこをクリックすると全然Manusじゃないサイトに飛ぶ、と話していた。番組内では、正規のAIサービスの名前を使った広告が、実際には別のサイトに誘導するものになっている、という注意点として語られている。該当箇所を聴く
ep.60:個人情報がAIに学習されるのかという論点
この回では、はてな匿名ダイアリーに投稿された話をめぐって、AIに入力した個人情報がそのまま学習され、他人に出てきてしまうのか、という論点も語られた。しぶちょーは、今回のはてな匿名ダイアリーに投稿された話は、おそらく作り話だと思う、と自分の受け止めを述べていた。該当箇所を聴く
そのうえでしぶちょーは、AIは基本的に個人情報にアクセスできないようなチューニングもされているから、一生懸命100回くらい住所を入れたとしても、次のモデルが更新されたときに住所が出てくるようになるかと言ったら、まあならない、と説明していた。番組内では、入力した個人情報がそのまま次のモデルに反映されて出力されるわけではない、という見方が語られている。該当箇所を聴く
ただししぶちょーは、リスクはゼロじゃないから打たないほうがいい、という話だ、とも続けていた。番組内では、個人情報がそのまま漏れる可能性は低いとしつつも、ゼロではない以上は入力しないほうがよい、という線引きが示されている。該当箇所を聴く
これに対してかねりんは、結局、不正アクセスでデータをバーっと抜かれてしまったら、もう終わりだ、と話していた。番組内では、サービス側の学習の仕組みとは別に、不正アクセスによって主要プラットフォームに溜まった個人のチャット履歴が流出するリスクが指摘されている。該当箇所を聴く
そのうえでしぶちょーは、一番強いのは、個人情報を全部晒されたところで別に何にも痛くも痒くもない生き方をすることだ、と自分の提唱として語っていた。番組内では、データの扱いをめぐるリスクへの最終的な構えとして、晒されても困らない生き方をするのが一番強い、という見方が示されている。該当箇所を聴く
このep.60での語られ方は、これまでの動画・音楽生成AIをめぐる著作権・権利関係の話とは別の角度から、生成AIに入力したデータや個人情報の権利・取り扱いという論点を加えるものになっている。著作物が生成される側の問題だけでなく、利用者が入力した情報がサービス側にどう扱われ、どこまで守られるのかという、データの権利関係をめぐる注意点として番組内で蓄積されている。番組では、これは個人のデータをめぐるAIの安全性・暴走リスクの話とも地続きの文脈で語られている。該当箇所を聴く
語られ方の変遷
これまでの番組では、動画生成AIのSora2をめぐって、既存キャラクターや作品を想起させる生成が大量に出てくること、オプトアウト方式や規約変更によって権利者のコントロールがどう変わるのかが語られていた。該当箇所を聴く
その後、ep.8の音楽生成AI回では、既存曲に似てしまう問題や、大手レコード会社などとの争い、さらに生成AIで作られた曲の著作権が誰にあるのかという論点へ話題が広がった。該当箇所を聴く
2月17日のSeedance回では、論点が「権利者がどう守るか」から「現実には誰が勝つか」へとさらに踏み込んだ。しぶちょーは、AIの食いものにされるのはいつも日本だとし該当箇所を聴く、権利関係で中国企業から金を取れる感じもしない該当箇所を聴く、結局は「札束で殴り合う」のがAIだ該当箇所を聴くと語った。さらに、日本が自分でやらないのが悪い該当箇所を聴く、素材を持っているのに活かせていない該当箇所を聴くという自省的な視点も加わった。
現時点で、番組内に明確な矛盾した見解があるというより、動画・画像の権利問題から音楽生成AIの権利問題へ、そしてSeedanceをめぐる日本IPの「食いもの」化と資金力勝負の現実へと、同じテーマが領域と深さを変えながら拡張されて語られている。
ep.60の[4月14日:速報回]では、論点が「生成される著作物の権利」から「利用者が入力したデータ・個人情報の扱い」へとさらに広がった。しぶちょーは、無料利用だとチャット履歴が全部公開されるサービスもあるらしいこと該当箇所を聴く、入力情報の扱いは規約の細かい箇所に書いてあること該当箇所を聴くを挙げ、個人情報がそのまま次のモデルに学習されて出てくる可能性は低いがゼロではないから打たないほうがいい該当箇所を聴く該当箇所を聴くと語った。これは、これまでの動画・音楽生成AIをめぐる著作権の語りと矛盾するものではなく、生成AIをめぐる権利・データの問題が、生成物の著作権だけでなく、入力情報の取り扱いという領域にまで拡張されて語られていることを示している。
ここにも登場
出典エピソード
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各セクションの「該当箇所を聴く」リンクから、番組の発話そのものを確認できます。