小型モデル
小型モデルとは、おちつきAIラジオでは、大きく賢いモデルとは別の方向として、小さくても性能のよいAIモデルを指すテーマとして語られている。ep.50「[3月10日:速報回]」で取り上げられ、頭のいいモデルに単純作業をやらせすぎている無駄、中国のローカルLLMであるクエン(Qwen)の小型モデルの性能、そして大きく賢くなるよりも小さくて高性能なモデルが今後キーになりうる、という見方が話された。
頭のいいモデルに単純作業をやらせる無駄
おちつきAIラジオでは、しぶちょーが、頭のいいモデルに、あまりにも単純なタスクをやらせすぎている、という問題を語っている。発話では「だから明らかにめちゃくちゃ頭がいいんだけど、その人にやらせてるタスクとしては、あまりにも単純なものをやらせすぎてるのね。」と述べられており、番組内では、明らかにものすごく頭のいいモデルに、単純すぎるタスクを任せている状態が、今後世界全体で足枷になる、という見方が示されている。ここでは、大きい高性能モデルをあらゆる用途に使うことが、必ずしも効率的ではない、という問題意識として語られている。該当箇所を聴く
この問題意識は、メールの要約やちょっとした翻訳、データ抽出といった単純作業には、大きいモデルを呼び出さなくていい軽量モデルが向いている、というGemini 3.1 Flash-Liteの話とも地続きであり、番組内では、タスクの単純さに見合ったサイズのモデルを使い分けるべきだ、という発想として展開されている。
クエン(Qwen)の小型モデルの性能
しぶちょーは、小さいモデルでも性能がすごいという具体例として、中国のローカルLLMであるクエン(Qwen)を挙げている。発話では「いや、なんかね、それこそクエン、中国のクエンっていうローカルLLMもあるんだけど、それのね、すごいちっちゃいモデルでも性能がものすごいという話もあったね。」と述べられており、番組内では、中国のローカルLLMであるクエンには、すごく小さいモデルでも性能がものすごいものがある、という話が紹介されている。ここでは、小型でも高い性能を出せるモデルが実際に存在する、という根拠として、クエンの小型モデルが語られている。該当箇所を聴く
小さくて高性能なモデルが今後のキーになるという見方
しぶちょーは、こうした流れをまとめて、大きく頭良くなったというよりも、小さくてこれだけ性能がいい、というモデルの方が、今後実はキーになってくる可能性がある、と語っている。発話では「大きい頭良くなりましたっていうよりもちっちゃくてこんだけ性能いいんだよみたいなやつの方が今後実はキーになってくる可能性があるよという話。」と述べられており、番組内では、モデルの進化の評価軸が、より大きく賢くなることから、小さくても十分に高性能であることへと移っていく可能性が語られている。該当箇所を聴く
この見方は、ChatGPTのように大きくて頭のいいモデルが進化の中心として語られてきたのに対し、小ささと性能のバランスという別の評価軸を持ち込むものであり、番組内では、今後のAIをめぐる注目点の一つとして位置づけられている。
パラメーター数という見方
この小型モデルの性能を見るときの指標として、かねりんはパラメーター数に触れている。発話では「7Bってやったら7ビリオンみたいな。」と述べられており、番組内では、7Bといえば7ビリオンを指す、というかたちで、モデルの大きさをパラメーター数で表すことが説明されている。番組では、このパラメーター数は、脳のシナプスの数のようなもの、というイメージでも語られており、小型モデルの性能や規模を語るうえでの目安として紹介されている。該当箇所を聴く
他のモデル・話題との関係
おちつきAIラジオでは、小型モデルというテーマは、軽量で速い処理に向いたGemini 3.1 Flash-Liteのような超軽量モデルの話と並んで語られている。大きいモデルを呼び出さなくていいときに、低コストで速く処理できる軽量モデルや、小さくても性能のよいモデルが、メールの要約や翻訳、データ抽出といった単純作業を担う、という使い分けの中で、小型モデルが位置づけられている。
また、価格の安さで知られるDeepSeekや中国のローカルLLMであるクエン(Qwen)のように、必ずしも最大規模ではないモデルが性能や低コストで存在感を持つ、という流れの中で、小型モデルが今後のキーになりうる、と語られている。さらに、小さいモデルが高い性能を持てる背景には、大きいモデルの能力を小さいモデルへ引き継ぐ知識蒸留(上流攻撃)のような考え方ともつながる側面があり、LLM全体の進化の中で、サイズと性能のバランスをどう取るか、という論点として番組内で扱われている。
ep.55:驚き屋がスルーする地味なスゴさとしてのSLM
ep.55「AI驚き屋もスルーする地味なスゴさ!SLMの魅力と、量子化・プルーニングなどの軽量化技術」では、おちつきAIラジオは小型モデル(SLM)を正面から取り上げている。しぶちょーは、SLMはClaude Code(ウェブ版)(Claude Code)とほぼほぼ一緒の構造を持っていて、何を驚けばいいのかが分かりにくいため、結構驚き屋さんが取り上げず、意外とそれが広がらない、と話していた。該当箇所を聴く そのうえでしぶちょーは、SLMはインパクトが弱くて驚きづらいんだけど、めっちゃ大事なので今回はその話をしていく、と切り出していた。該当箇所を聴く
かねりんは、SLMについて、最近性能が上がってきている、と受けつつ、それぐらい言わないと見向きもされないし、どこで使っていいかもみんな分からないから、と話していた。番組内でのSLMは、ここで、地味で驚きづらいけれども最近性能が上がってきている、しかし使いどころが分かりにくい、という存在として語られている。該当箇所を聴く
ep.55:パラメータと脳の神経回路・重み
この回では、モデルの大きい・小さいを決めるパラメータが何なのかも、あらためて説明されている。しぶちょーは、大きい小さいを組み合わせるパラメータとは結局ニューラルネットワークの話で、AIのモチーフとして脳の神経回路が使われている、という話はよく聞くと思う、と語っていた。該当箇所を聴く そのうえで、シナプスがどのぐらいの強さで信号を伝えるかという数値を、専門用語で「重み」と言い、それがいわゆるパラメータだ、と説明していた。該当箇所を聴く
パラメータの多さについては、しぶちょーは、パラメータがいっぱいあればあるほどできることが多く、細かく調整できることが多い、というイメージで、例えるなら画素数のようなものだと思ってもらえばいい、と語っていた。該当箇所を聴く ただし、しぶちょーは、画素数だけでいい写真が撮れるわけではないのと同じように、パラメータ数だけで単純に性能が決まるわけではない、とも述べ、それでもやっぱり多ければ多いほどいい、というのがずっと言われてきた、と話していた。該当箇所を聴く
ep.55:スケーリング則のもとでのパラメータ増大
しぶちょーは、これまでの流れとして、パラメータ数が1億個ぐらいだったものが、桁が変わって15億ぐらいになり、さらに175億へと変わっていった、と語り、とにかくパラメータが多ければ多いほど頭が良くなる、という「スケーリング則」のもとで、パラメータがどんどん増えてきた、と説明していた。番組内では、SLMの話の前提として、これまではパラメータを増やすことでモデルを賢くしてきた、というLLMの巨大化の歴史が整理されている。該当箇所を聴く
ep.55:コスト負担とSLMの安さ・速さ
しぶちょーは、その巨大モデルについて、そういうコストが莫大にかかりすぎるから、明らかに負担になるし、今後各企業がその負担に耐えられなくなる、と語っていた。該当箇所を聴く そのうえで、SLMを使えば同じ処理がはるかに安く早くこなせる、と話しており、番組内でのSLMは、巨大モデルのコスト負担に対する答えの一つとして位置づけられている。該当箇所を聴く
ep.55:エッジ端末・スマホでのローカル動作
しぶちょーは、SLMのいいところとして、エッジ端末で動かしたい、スマホの中で動かす、ネットを介さずにクラウドに接続せずにローカルの環境で使いたい、というときに、軽ければ軽いほどそういう小さいデバイスの中でも動くから、そういう用途もある、と語っていた。番組内でのSLMは、ここで、軽さゆえにスマホなどのエッジ端末でクラウドに接続せずローカルで動かせる存在として語られている。該当箇所を聴く
ep.55:オーバースペックなLLMと専門特化モデル
しぶちょーは、LLMはそもそもオーバースペックだとし、専門に特化したモデルにその専門のタスクをこなさせてあげる方が、今後は精度もコストパフォーマンスも上回る可能性が高い、と語っていた。何でも使える十得工具のような道具よりも、専用の道具があったほうが当然使いやすい、という例えで説明されており、番組内でのSLMは、汎用の巨大モデルに対して、用途を絞った専門特化モデルとして語られている。該当箇所を聴く
ep.55:SLMのサイズ感とスマホでの展開
サイズ感については、しぶちょーは、もっと小さいものだと20ビリオンで6ギガとか7ギガくらいだ、と語っており、SLMは意外と小さく、スマホに入る容量だと説明していた。該当箇所を聴く ただししぶちょーは、容量的にはスマホに入っても、それを展開できるかどうかはCPUのメモリによって決まる、とも述べ、容量とは別に、実際に動かせるかどうかにはメモリの制約がある、という注意点にも触れていた。該当箇所を聴く
ep.55:行動変容としてのLM Studio導入
この回の最後にしぶちょーは、今日の行動変容として、LM Studio(LMスタジオ)を入れましょう、と語っていた。番組内では、SLMの話の締めくくりとして、手元の環境で小型モデルを動かすためのLM Studioを入れることが、リスナーへの具体的な一歩として勧められている。該当箇所を聴く
語られ方の変遷
初出のep.50(速報回)では、小型モデルは、頭のいいモデルに単純作業をやらせる無駄、中国のローカルLLMであるクエン(Qwen)の小型モデルの性能、大きく賢くなるより小さくて高性能なモデルが今後キーになるという見方、そしてパラメーター数で性能を見る話として、速報的に取り上げられていた。該当箇所を聴く 該当箇所を聴く
その後のep.55では、小型モデル(SLM)が一つのエピソードの主題として正面から扱われた。ep.50で語られた「小さくて高性能なモデルが今後のキーになる」という見方を否定するものではなく、その延長として、スケーリング則のもとでパラメータを増やしてきたLLMの巨大化がコスト・消費電力の面で限界を迎えつつあること、SLMなら同じ処理を安く速くこなせること、軽さゆえにスマホなどのエッジ端末でローカルに動かせること、オーバースペックなLLMより専門特化モデルの方がコストパフォーマンスで上回りうること、そしてLM Studioを入れるという具体的な行動変容まで、より踏み込んで語られた。該当箇所を聴く 該当箇所を聴く 該当箇所を聴く
また、ep.50ではパラメーター数を脳のシナプスの数のようなものというイメージで紹介していたのに対し、ep.55ではさらに踏み込んで、パラメータはニューラルネットワークの話で、シナプスがどのぐらいの強さで信号を伝えるかを表す「重み」がパラメータだ、と説明された。該当箇所を聴く これは矛盾ではなく、脳の神経回路をモチーフにしたパラメータの説明が、より具体的に語り直されたものとして位置づけられる。さらにep.55では、SLMがClaude Code(ウェブ版)と同じく地味で驚きづらく、驚き屋に取り上げられず広がりにくい、という、ep.50にはなかった「広がりにくさ」の論点も加わった。該当箇所を聴く
ここにも登場
出典エピソード
- 230ab48ef702094f7958f0
- 946b2233a5378edd04bb97
各セクションの「該当箇所を聴く」リンクから、番組の発話そのものを確認できます。